藻のお暇

アラサー無職の日常

社会人1年目のはじめの方にやってよかったこと

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 皆さん、こんにちは!今日は4月1日、新年度のはじまりですね。朝から買い物に行くと、駅にはスーツを着てキャリーケースを持った新社会人らしき人たちがそこかしこにいました。私も配属前の基礎研修を受けるために東京へ行ったことを思い出し、彼らの姿に昔の自分を重ねて見ていました。また、これから社会に揉まれていく彼らの前途を祈る気持ちと共に、当時の自分が社会人1年目のはじめの方にどんなことに取り組んでいたか思い出しました。

 そこで今回は、社会人1年目のはじめの方にやっていてよかったなと感じていることをまとめてみたいと思います。今は無職の人間ですが、1社会人の体験談として、今日から社会人生活が始まった方々の何かにお役立て頂ければ、幸いです。(*^^*)

 

 

①毎日出勤時と退勤時に部署全体に挨拶することを徹底した

 配属前の基礎研修で、大きな声で挨拶することを徹底的に指導されました。そして、現場に配属されてからも継続して行いました。

 配属先の部署は40人以上在籍しており、現場の方々は各自のデスク周辺の方々に対して挨拶をしていましたが、現場の方々と接点が薄い最初のころは、部署の業務エリアの入り口で、全員に対して大きな声で挨拶していました。

 そんなことをしているのは新人の私だけでしたし、現場の方々から面倒くさがられていたかもしれませんが、社歴を重ねて後輩ができてからも、「藻さんはよく挨拶していたよね」と周囲から言われることがあったため、少なくとも悪い印象は持たれていなかったのかな?と受け取っています。反対に、他の新人の方が周囲から「挨拶ができていない」と、悪い印象を持たれているのを耳にすることもあったので、たかが挨拶と侮らない方がいいなと感じました。

 この習慣は現場になじんできた半年後には、他の方々と同様、デスク回りでの挨拶に切り替えましたが、たかが挨拶と侮らず、“気持ちのいい挨拶をすることが社会人1年目の仕事”と思って取り組んで損はないと思っています。

 

②一緒に働く方々の顔と名前を覚えた

 部署の人数は40人以上いましたが、数人のチームに分かれて業務を行うため、同じ部署でも、意識的に話しかけなければ一言も会話が発生しない方も沢山いました。私は管理職候補として配属されていたこともあり、いずれは一緒に仕事をしなければいけないため、まずは同じ部署の方々の顔と名前を覚えることを仕事にしました。

 業務の隙間時間に座席表を見て名前を確認したり、ちょっとした用事をお願いする時はまだ話したことのない方に声をかけてみたり、できるだけ名前を会話に織り交ぜたりすることで、半年後には全員の顔と名前を覚えることができました。

 相手の顔と名前を覚えると、仕事が頼みやすくなりますし、相手にも自分の顔と名前を覚えてもらうことができます。休憩時間などに声をかけてもらえることも増えたので、その後の仕事のやりやすさにつながりました。

 

③毎日業務日報を書いて上司に報告した

 配属されたチームは前任のリーダーが1か月前に退職していたため、教えてくれるはずの人が不在の状況で業務を習得しなければなりませんでした。他のチームでリーダーをやっている教育担当の先輩も業務内容をよく知らなかったため、チームの業務内容や自分の状況を先輩や上司に理解してもらう必要がありました。

 そのため、毎日業務日報を書き、先輩に提出し確認してもらうことで、業務の内容や業務の習得状況を共有するようにしていました。業務日報に書いていたことは、①当日の業務内容②成果と課題③翌日の業務目標の3つです。毎日先輩に確認してもらいつつ、月末には部署の長である上司に確認してもらうことで、自分の業務の方向性や課題を把握してもらい、良い部分・修正が必要な部分について回答を頂いていました。

 このように、毎日の業務を報告すること・回答をもらうことで、自分のやっていることを即時評価・指摘してもらうことができたため、丁寧な情報共有ができ、習得スピードの向上につながったと感じています。

 どんな業務でも、周囲の方々と協力して仕事を行わなければいけないので、報連相が効果的にできるかが肝心であると感じています。自分が先輩として後輩を指導する際にも、正確に情報が分からないと、どのような判断を下すべきかが困難であることを痛感しました。報連相の習得には業務日報に限らず、日頃の口頭報告など習得する機会は多々あるので、上手い人のまねをしてみるなど、試行錯誤してみるとよいと思います。

 

④基礎研修のテキストを適宜読み返した

 私が新卒入社した会社では、入社後の基礎研修で、テキストを使って仕事の進め方や報連相のやり方など、基礎的な知識・能力についての教育が実施されていました。配属後は現場の仕事を覚えることで必死になっていましたが、現場で指導されることの中には、報連相や電話対応など、研修で口酸っぱく注意されたことが含まれていることもありました。

 現場でやってみると緊張や焦りなどで上手くできなかったり、現場独自のルールに慣れる必要があったりと、座学で知識として頭の中に入れたつもりでも、実戦で上手くいかないことは多々ありました。その度に、基礎研修のテキストを読み返したり、必要であれば現場に合わせて修正を加えたりすることで、次回以降の対応で上手くやれるように繰り返し取り組みました。

 そのような試行錯誤を繰り返すことで、業務の勘所のようなものが分かるようになっていったと感じています。業務の勘所が分かるようになると、習得スピードが上がったり、達成感を感じられたりするので、つまづいたら基本に立ち返ることの大切さを感じました。

 

⑤同期と仲良くなった

 配属先の拠点では同期が12人いました。私は内定をもらったのが大学4年の12月と、他の同期より遅い方でした。採用担当者から、既に内定をもらった同期はみんな仲良しだと聞いていたため、その輪の中に入れるかとても不安でしたが、入社式で知り合った時からとてもフレンドリーに接してくれて、すぐ打ち解けることができました。

 それぞれの現場に配属された後もよくみんなで飲みに行き、仕事の大変さを語り合ったことは、社会人1年目の経験としてかけがえのないものだったなと感じています。社歴を重ねるごとに、同期がどんどん退職していきましたが(私もその1人ですが)、退職後もご飯を食べに行ったり、結婚式に出席したり、出産した同期に会いに行ったりなど、今でも交流があります。それぞれが人生のイベントを経ていく過程を知ることで、自分自身の人生について考えるヒントになりますし、励ましあう友人ができたことはとても有意義でした。

 今はコロナ禍で、同期のみならず職場での飲み会など禁止になっている会社も多いと思います。どんな同期と出会えるか、交流が持てるかは人や状況によって異なり、無条件に同期と仲良くなるべきとは言えないとも思っていますが、コロナ禍で交流が難しい中でも、一緒に仕事を頑張れる同期ができたら素敵だなと思います。

 

⑥部署外の知り合いを作った

 現場に配属されると、目の前の業務で精一杯なので、意識的に行動しないと狭い人間関係しか構築できないなと感じていました。そこで、他の部署の方々と協力してやらなければいけない雑務やイベントなどには、積極的に参加するようにしました。

 部署外の方々と知り合うことで、自分の現場以外の業務や判断基準を知ることができました。例えば、同じ課題を抱えていたとしても、各部署を取り巻く環境の条件で、課題解決の方法が異なることがあったため、色々な解決方法があるのだと視野が広がったりしました。また、自分の興味のある業務をやっている方に質問する機会を持てたり、社内のカウンセラーの方に悩み事を聞いてもらえたり、現場では解決できなかったことを解決できる環境を作ることができました。

 こういった経験を繰り返すうちに、自分から行動すれば周囲の先輩方が助けてくれることを知ることができ、社内ですれ違った時などに気にかけてもらえるようになったため、安心して働ける環境を作ることができたように思います。1社会人として信頼してもらえるように、社会人のコミュニケーションの作法みたいなものを習得していく必要はあると思いますが、社内での人間関係が広がると、助けてくれる大人が沢山いる!と前向きな気持ちになれたので、色んな方と交流を持つことはおすすめしたいです。

 

まとめ

  社会人1年目を振り返ってみて、挨拶1つで信頼関係を気づくことができることに驚いたり、報連相が適切にできることで業務が円滑に進む快感を味わったりなど、基本的なことの積み重ねが自分を救ってくれたなと思います。また、それらのことは社歴を何年重ねようと変わらず大切なことだったということも、入社当時は想像もできませんでした。

 入社当初は口酸っぱく「挨拶!」「報連相!」と指導されると思いますが、社会人1年目で基礎を習得できれば、その後の長い社会人生活でも使える能力となると感じています。現在無職のため、こうして新社会人の方々に向けて書く立場にはないのかもしれませんが、1社会人の体験談として、何かの糧にしていただければ幸いです。社会人1年目の皆様のご健闘をお祈りしております。(*^^*)
 以上、ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

おまけ

 現場配属後に、『入社1年目の教科書』という本を読んでいたことを思い出しました。主に仕事の取り組み方などについて、社会人1年目向けにまとめられています。正直、社会人1年目に求める内容としては、レベルが高いなと思う内容も含まれていると個人的には感じます。書かれていることはあくまでも筆者の考えですし、各自の仕事観によってやるべきことは異なります。一方で、何から始めたらいいか分からないと思っている方には、Amazonの試し読みで目次を見るだけでもヒントを得ることができるとも思います。私自身もいくつか取り入れたり、後輩が悩んでいた時にこの本を渡したこともありました。どのように仕事に取り組むべきか悩んでいるという方は、参考にされても良いかもしれません。