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28歳・元無職のLifeLog

死ぬまでに、髪の毛染めたい。

これは、髪の毛を1度も染めたことがなかったアラサー無職が、1か月間派手髪にした記録です。

こじらせた興味本位

無職になったらやってみたかったこと1位。それは髪を染めることでした。もともと地毛が明るいので、高校卒業と同時に周囲の友達がことごとく茶髪になるのを、「そんなに茶髪がいいの?」と、不思議な気持ちで見ていました。また、大学時代は小料理屋やお寺といったお堅いところでバイトをしていたので、特に染める機会もなくこの歳まで過ごしてきました。しかし、退職が決まって無職の内にやりたいことを考えている時に、「このまま髪を染めたこともなく死ぬのか...?」などと大げさなことを思った私は、無職になったら髪を染めることを決心したのでした。

時は流れ、無職生活も10か月目。髪色は、地毛のままでした。理由は、日和ったこと...。「ハローワークで働く気がないと思われたらどうしよう...1回ブリーチすると元の髪色に戻るまでに時間がかかるらしい...お金もかかるし...」など、いざ髪色に縛りがない状況になっても踏ん切りがつきませんでした。1年前に決心したはずなのに、未だにうじうじしている...。髪を染めてみたいと思い続けた気持ちは、日和っている自分への情けなさと共に、"髪を染めたことがないコンプレックス"に変わっているような気がしました。

深夜の決心

同時期に、コピーライター養成講座でも葛藤を抱えていました。提出した課題の講評で、「言葉が硬い」と指摘されることが何回かあったからです。「はじけた表現をして否定されるのが怖い」「変な人と思われたくない」などという気持ちから、ふざけないで手堅くいこうとするところがありました。しかし、このままだったら大幅な成長は期待できないだろう。そんな閉塞感もありました。

コピーライティング以外でも、自分の考え方の固さが気になることは今までにもたくさんありました。「だから髪を染めたいと思った」というと我ながら陳腐なオチだと思いますが、見た目からでも自分を変えたいという切実さがあったのも事実。どこの美容室に行くかは以前から調べていたので(下調べだけは万全)、ある晩彼氏が寝静まった布団の中で、スマホの画面をタップしました。

美容師の予言

予約したのは、韓国風インテリアのインスタ映えしそうな美容室。トレンド知らずのジーンズにスニーカーというカジュアルな服装で、ブロンドヘアの美容師さんと対面します。いつも通り髪を切るだけであれば来ないようなお店でしたが、ネットで見たスタイリングが気に入り、「ヴァージンヘアを卒業するならここ!」と心に決めていました。

染めたい色は、ピンクブラウン。変わりたいと言いながら、ちょっと明るくするだけ(結局日和ってる)。美容師さんにも「本当はブリーチしてみたいけど、初めてで怖いのでまずはカラーだけ...」ということでお願いしました。施術中は、ヘアケアについて細かく質問してお勉強。全ての工程が終わり、鏡に映った髪の毛は、ほんのり赤みを感じる茶色に染まっていました。

初めてのヘアカラーの感想は、「ほんの少し色が変わるだけでも印象が変わって面白い...!」ということ。そんな私のわくわく感が伝わったのか、美容師さんから「今度いらっしゃるときは、絶対ブリーチされますよ」と予言めいたことを言われました。そしてその予言は、2週間後に現実になります。(早い)

最初の一歩さえ踏み出せれば

ちょっと明るくなった髪色を、鏡の前で楽しむ日々。しかしもともと地毛が明るいためか、あっという間に見慣れてしまいました。「もっと明るくしたらどうなるんだろう...」 徐々に膨らんだ好奇心。2週間後、私はまたあの日と同じ鏡の前に座っていました。

美容師さんは手際よく髪にブリーチ材を塗布していきます。ネットで調べた情報では、1回のブリーチでオレンジに、2回目以降で明るい色味が映えるベージュ近くまで色が抜けるとのことでしたが、美容師さん曰く、私の髪質だと色が抜けやすいとのこと。美容師さんの見立て通り、ブリーチ材を洗い流すと、ベージュ近くまで色が抜けていました。

ブリーチをする時、人によっては痛みが発生するようです。私の場合は、ブリーチ材では痛みはありませんでしたが、カラー材を塗布する時に痛みを感じました。痛みを静かに我慢して数十分、カラー剤を洗い流すと赤みの強いピンクに染まっていました。以前のナチュラルカラーと違って、いわゆる"派手髪"カラーです。頼んだのは明るめのピンクベージュでしたが、ブリーチすると色落ちが早いので、強めに色を入れるそうです。パキッと派手色に染まったので、完全に服やメイクから浮いていましたが、明るい髪色の自分を見て、生まれ変わったような気持ちになりました。

たかがヘアカラー、されどヘアカラー

2週間もすると、本来染めたかったピンクベージュに変わっていきました。はじめは見慣れなかったピンク髪も、すっかり地毛の色を忘れて、むしろ前からピンクだったように感じられたのが不思議です。服もパステルカラーのニットやヒョウ柄のスカートと、今まで着たことのないものに挑戦。そんな恰好で役所や病院に行くと、自分だけが風景から浮いているようで、若干の居心地の悪さが新鮮に感じられました。

肝心の中身の変化というと、「変な人と思われたくない」という気持ちは少し和らいだようには思います。なにせ、街中を歩くと心なしか周りからの視線を感じるし、実家に帰ると父親は気に入らなかったのか、口をきいてくれませんでした。もちろん、悪い(?)反応ばかりではなく、友達は私の変化を面白がってくれたりと反応は様々でした。そんな反応を受けて、必ずしも全員が受け入れてくれるわけではない状況において、自分にとっての意味を持つことの大切さを感じました。

変化といっても、たった1ヶ月のできごと。コピーライティングや考え方のかたさを完全にほぐすことはできませんでしたが、少なくとも「こんな自分がいてもいい」と思えた事は、受け入れられる表現の幅が広がったように思います。自分自身、これからの行動や言葉の変化を楽しみにしています。

仕事と髪色

現在は、就活を始めたので暗く髪を染めなおしています。暗くといっても、ラベンダーブラウンで、光が当たると紫が感じられる髪色です。色落ちする過程で紫が抜けていく上に、一次面接はzoomが多いので、今のところごまかせています。(^^;)

働くにあたって、やはり限られた仕事以外は明るい髪色は難しいのが現実。しばらくは許容される範囲で髪色を楽しみつつ、また同じような機会があれば、今度はミントグリーンやストロベリーブロンドなど、もっと明るい色に挑戦してみたいと思います。

以上、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。(^^)

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