無職への道③〈国民年金編〉
今回は〈年金〉についてまとめます。健康保険と同様、年金も切り替え手続きが必要ですが、健康保険より簡単です。早速、基礎知識と手続きについてまとめていきたいと思います。
国民年金と厚生年金
日本の年金制度は、国民全員が加入する健康保険と異なり、20歳以上60歳未満の国民に加入の義務が発生します。20歳になったら原則強制加入となるこの年金を、「国民年金(基礎年金)」と呼びます。
また、国民年金の他に「厚生年金」というものがあります。「厚生年金」は会社に勤めている人が加入する年金です。入社した時に会社が加入の手続きをしています。会社に勤めている人は、実質国民年金(基礎年金)と厚生年金の2つに加入していることになります。
退職の際は、会社が厚生年金からの脱退手続きを行いますが、自動的に厚生年金から国民年金へ切り替わりません。そのため、自分で国民年金に切り替える手続きが必要になります。
国民年金への切り替えに必要なもの・方法
以下、国民年金への切り替えに必要なもの・方法についてまとめます。今回は、私のように退職後無職になる(正式には、第2号被保険者から第1号被保険者になる)場合についてまとめています。
必要なもの
・印鑑
・離職を証明するもの(離職票、健康保険資格喪失証明書など)
・年金手帳
・本人確認証(マイナンバーカードや運転免許証など)
切り替え方法
・申請期限は、退職日の翌日から起算して14日以内
私の場合は住民票のある住所と現住所が異なっており、コロナ禍で移動が制限されたため、委任状を書いて親に代行してもらいました。委任する際は日本年金機構の委任状のフォーマットを使用するよう、市役所の窓口から指示があったため、HPからダウンロードして作成しました*1。その委任状のフォーマットに基礎年金番号を記入する欄があるため、年金手帳の提出は無くてもよいとのことでした。
(豆情報)ねんきん定期便とねんきんネット
ねんきん定期便を知っていますか?誕生月になると、日本年金機構から直近1年間の納付状況について知らせてくれる郵便物*2です。そのねんきん定期便に、ねんきんネット(https://www.nenkin.go.jp/n_net/index.html)というサービスの案内が載っていたため、登録をして利用してみた結果、次のようなことができました。
・加入状況の確認
・受給額のシミュレーション
・電子版ねんきん定期便の確認
私は親に手続きを代行してもらったため、ネットで確かに国民年金に切り替わっているのを確認出来て安心できました。(20歳から大学卒業までは国民年金、就職して2020年12月までは厚生年金、2021年から国民年金に切り替わっているのを確認できました。)
また、将来の年金額を知ることで、今後自分で準備しておく金額をリアルに考えることができました。ねんきんネット上で直近1年間の納付状況を知ることもできるので、郵便での通知を中止しました。
ねんきんネットではねんきん定期便で確認できない情報もあるので、今後も切り替えの節目などに活用していきたいと思います。
まとめ
健康保険と比べて、切り替えの選択肢が一択なので、手続きに必要なものを集めるだけで簡単でした。ただし、年金手帳などは普段使うことがないため、家のどこに保管しているかきちんと管理しておく必要があると感じました。いざという時に「紛失した!」などと慌てなくて済むと思います。支払いについてはまだ納付書が手元に届いていないので、後日追記したいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
参考文献
日本の公的年金は「2階建て」 | いっしょに検証! 公的年金 | 厚生労働省